あなたは転職する時には恋人、奥さん、家族に相談しますか。
ジャパン・インターネット・コム 2008/01/09 より引用

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クリスマスサプライズ 著者: リクルートエージェント プリンター用 記事を転送 ▼2008年1月9日 10:00 付の記事 □国内internet.com発の記事 Sさん(29歳)は、彼が転職したことを恋人に黙っていた。それをサプライズとしてクリスマス直前に明かすつもりだったからだ。Sさんが転職したことを聞いた彼女は、驚くと同時に怒り出してしまった。 Sさんが転職しようと考えた理由自体が、恋人を思ってのことであった。今の時代、「家柄」といったことを気にする人は少なくなったが、Sさんの彼女は正にエリート一家。父親は大企業の重役・二人の兄は公認会計士とシンクタンク研究員、彼女自身も大手金融会社に勤務していた。 一方、Sさんは就職氷河期組とはいえ、中堅と呼ばれるのがせいぜいの不動産会社の SE。出身大学も「ランク」でいえば彼女より一段二段落ちるところだった。 二人が知り合ったのは、あるアーティストの共通のファンだったことがきっかけだった。ライブ終了後のファンの集まりで同じテーブルにつき、そこで次のライブへ一緒にいく約束をした(Sさんは良い席のチケットを持っていて、一緒に行く人を捜していたのだ)。 次に会ったとき、Sさんは彼女の家族についてはもちろん、彼女自身のステータスについて何も知らないまま彼女を食事に誘い、二人は付き合うようになっていった。 相手のことを知るに連れ、Sさんの気持ちは真剣になったが、同時に自分が彼女に見合っていないという思いに駆られてもいた。Sさんは彼女に見合う男になりたくて、転職で少しでも名のある会社に移りたいと考えたのだ。 Sさんは非常な努力をした。我々にアドバイスを求め、書類を何度も書き直し、応募する企業のホームページをしっかり読んで情報を頭にたたき込んでいた。転職に有利になるかもしれないという理由で、それまで足遠かった技術研修にも参加した。面接で落ちるとその理由を熱心に聞き、必ず次回に活かしていた。 こうした努力と、人不足のタイミングの良さがあいまって、Sさんは総合化学メーカーA社への転職を決めた。Sさんは彼女が当然この転職を喜んでくれるとばかり思っていた。 世の中がクリスマスの喧噪に浮かれている中、Sさんは我々のところにしょんぼりした様子で連絡をくれた。 「どうして、彼女が転職を喜んでくれないのか分からなくて…。なにかA社の悪い噂でも耳にしているのでしょうか?」 実はこの時まで、我々もSさんが転職した本当の理由を聞かされていなかった。だが、ことの経緯を聞き、我々の経験から彼女がなぜ怒っているのかをすぐに察することができた。 「Sさん、彼女はきっと『大切なことを相談してもらえなかったこと』に怒っているんだと思いますよ。」 我々がSさんに彼の転職の記録(面談のメモ、書き直す前のレジュメ、応募した会社のリスト、メールのやりとり、面接後のフィードバック)、残っているものすべてをプリントアウトして渡した。 「何があったのか、全部彼女に話してみてはどうでしょう?」 Sさんはクリスマスに彼女と会い、自分が何も話さずに転職してしまったことを謝った。そして、分厚いプリントアウトを手に、それまでの3か月間、どんなこと考え、どんなことをしたのかをひとつひとつ説明していった。彼女はすぐに笑顔を取りもどし、二人の会話はとぎれることなく続いたという。 「男は格好つけて独りでやりたがるけど、女性っていうのは一緒にやることを好むんだって思い知りました。」 仲直りしたSさんは上機嫌だったが、新しい会社の仕事は思ったよりもハードらしく、気を引き締めてもいた。 「A社に入っただけじゃダメで、そこで活躍できるようにならなければホンモノじゃないですよね。彼女に認めてもらおうと思ってやった転職だけど、結局、プラスマイナスゼロだった気がするし、これから頑張ります。いつか、彼女にも自分のことを本気で考えるようになって欲しいですから。」 Sさんは気づいていなかったようだ。『大切なことを一緒に乗り越えていきたい』と女性が思うのは、本気の時だけであるということを。 ※このコラムは、事実を元にしたフィクションです。 |
求人に関しては求職者側に大分有利な状況になりつつありますが、就職氷河期に社会に
送り出された氷河期世代については、依然として厳しい雇用情勢にあります。
そんな中大学に卒業生の転職支援を行う大学が増えてきているようです。
就職・転職ニュース 読売新聞 2008年1月4日
http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20080104ur02.htm
引用ココから
卒業生の転職、大学が支援…求人情報紹介や相談対応
卒業生対象の就職支援を行う大学が次々に登場している。専用の窓口で求人情報の紹介などを行うものだ。バブル崩壊後の就職氷河期に卒業した“ポストバブル世代”の中には不本意な就職をせざるを得なかった人もいる。そんな若者の再挑戦を応援しようという試みだ。
「氷河期」で不本意な就職…
「就職相談の予約をした者ですけど……」。立教大学の池袋キャンパス(東京)内にある卒業生対象の就職相談窓口。先月のある平日の午後、リクルートスーツ姿の20歳代の男性が心配そうな顔つきで訪れた。
この窓口は、立教大学の関連会社「立教企画」が2006年10月に開設した。在校生向けの窓口に、就職の相談に訪れる卒業生が増えたため、卒業生専用の窓口を設置した。仕事や待遇の面で悩んでいる卒業生らの相談に応じる。就職や転職を希望する場合は、適性を判断し、履歴書の書き方や面接のアドバイスもする。相談は無料。
1年間で約300人が訪れ、そのうち約7割が30歳以下だった。特に、大学を卒業して数年以内の「第2新卒」と呼ばれる人たちが多い。同社は人材紹介業の認可を受けており、企業からの求人も増やしたいという。
「就職氷河期に卒業して不本意な就職をしたが、雇用が改善した今、よりやりがいのある仕事に就きたいと考える20歳代の人は少なくない。母校だから安心して来られるのでしょう」と、立教企画常務の大賀喜夫さんは話す。
早稲田大学(東京)も04年、卒業生を対象にした就職支援を始めた。同大学などが設立した人材サービス会社「キャンパス」で、相談に乗ったり、求人情報を提供したりしている。約1000人が利用登録をしている。仕事面で悩みを持つ人が大半で、カウンセリングで解決することもかなりあるという。同社を通じて転職した人も年間で数十人いる。
早稲田大学キャリアセンター長の金子博さんは「卒業生の相談に乗るために、専用の窓口を設けた。仕事で悩むことがあれば、母校に来てほしい」と話す。
関西大学(大阪府吹田市)は、人材サービス会社のパソナ(東京)のグループ会社と提携し、卒業生の就職支援サービスを05年に開始した。「卒業生専用相談コーナー」は、ターミナル駅の梅田駅に隣接したビルにあり、仕事をしている人に便利だ。
日本人材紹介事業協会(東京)によると、職業紹介大手3社が仲介した今年度上期(4~9月)のホワイトカラーの転職者は、25歳以下に限ると、4151人で、前年同期に比べ78%増えている。
若者の就職事情に詳しいキャリアコンサルタントの上田晶美(あけみ)さんは「卒業生が母校を頼るのは、第2新卒者の再就職を支援する社会の仕組みが十分に整っていないから。生き残りを図る大学側も、卒業生サービスを充実させて大学の魅力を高めたいと考えている。若者の再チャレンジを支援する大学の取り組みは今後も広がるだろう」と話している。
引用ココまで
就職氷河期といわれる時代に心ならずも不本意な就職をした転職希望の卒業生に転職情報などを積極的に提供していく大学がより以上増えて転職がスムースに進むことを期待したいですね。
再就職を目指してがんばるぞ~。