中高年の転職は、一般的にはかなり厳しいといわれています。
少子高齢化の時代であっても、その傾向は変っていません。
また、逆に年齢で採用基準を決めるという日本の雇用慣行があるため、どうしても若年層と比べてハンディがあるのは否めません。
雇用慣行以外にも賃金ベースで中高年には厳しい現実が待っています。
特に中高年は人生で一番家族にお金がかかる時期もあたり、賃金の点で中々折り合いがつかない場合が多いようです。
しかし、現状はそんなことは言っていられないのが実情です。
転職を「職を変る」と定義してみると、様々な形態があります。
一番多いのが他社への転職です。
次に多いのかどうかは分かりませんが、独立自営をするでしょう。
要するにフリーランサーになったり、会社を興したり、フランチャイズに加盟したり、ということです。
こうしてみると選択肢は多いように見えますが、それぞれで成功するのはハードルが高いです。
もしかしたら一般企業に就職するより難しいかもしれません。
それはやはり年齢からくるものが関係していると思います。
中高年が転職するとき求められるのは
①即戦力(明日からすぐに戦力になれる実力を期待される)
②経験(教えなくても暗黙知をまわりに伝播する)
③実務、管理能力(現在までの経験での実務能力と管理能力をすぐに発揮して欲しい)
などがあります。
ですから異業種へ転職する場合は、かなり難しいと考えたほうがいいでしょう。
若ければ育てる(最近はそういう余裕もありませんが)ということも考えられますが、年齢的にそれは難しく、同業種からの中高年の希望者があれば、当然、その人が採用されます。
中高年の転職がかなり厳しいということから、最近では地方の少子高齢化、過疎対策などで、中高年を受け入れる自治体が多くなっています。
単に居を地方に移すだけでなく、そこで職を得ながら暮らすわけですから、ある意味転職といっても差し支えないでしょう。
ただ、この場合でも家族の問題、移住先の仕事や収入、住環境、将来像など、次前に綿密に計画、調査が必要です。
単に憧れや田舎暮らし、といった動機で実行した場合、取り返しのつかないケースもあり、成功している人たちはやはり事前に時間をかけて綿密な調査と、近隣の人たちとの交流を怠っていなかったようです。
再就職を目指してがんばるぞ~。